医療・ウェルネス

400年前のポーランドで「吸血鬼」と呼ばれた女性の顔を復元 

2024年11月10日

ポーランド北部・ビドゴシュチ市近郊ピエン村の無名墓地から、死後に蘇らないよう足に南京錠をつけられ、首の周りに鉄の鎌を固定された状態で埋葬された女性の遺体が見つかった。地元の住民に「ゾーシャ」と名付けられたその女性は、「吸血鬼」だったとして恐れられていた人々の一人だった。だが新たな調査は、吸血鬼として葬られたゾーシャの素顔を明らかにした。DNAの分析、3Dプリント、粘土を使ったモデリングを組み合わせ、400年前に生きたゾーシャの顔が再構築されたのだ。

[ポーランド・ピエン発/ロイター]「ある意味で皮肉なことだ。ゾーシャを埋葬した人々は、ゾーシャが生き返らないようにあらゆる手を尽くしたが、我々はゾーシャを蘇らせるためにあらゆる手を尽くした」とスウェーデンの考古学者オスカー・ニルソン氏は述べた。

 ゾーシャはポーランド・トルン市のニコラウス・コペルニクス大学の考古学チームによって2022年に発見された。18〜20歳で死亡したと推測される。頭蓋骨を調査したところ、失神や激しい頭痛を伴う心身の問題も抱えていた可能性があることが分かった。

 ゾーシャは無名墓地の墓75番に埋められていた。同じ現場から発掘された遺体の中には、吸血鬼として埋葬された子供も含まれる。うつ伏せに埋められ、ゾーシャと同様足に南京錠をかけられていた。また墓地から見つかった鎌や南京錠、特定の種類の木材は、すべて吸血鬼を遠ざける力があると当時信じられていたものだった。ゾーシャの生涯についてはほとんど知られていないが、埋葬されていた遺品から裕福な家庭、または貴族の家系の出身であったと考えられる。……

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