中国政府が今年4月、トランプ関税に対する事実上の報復措置としてレアアースの輸出管理を強化したことがドイツ企業に動揺を広げている。背景にはショルツ前政権時の具体性を欠く「中国戦略文書」が影響した対中国デリスキングの遅れがある。
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一昔前には「半導体は産業のコメ」と言われたが、今日の産業のコメはレアアース(希土類)である。
中国政府は4月4日にテルビウム、スカンジウム、ジスプロシウム、サマリウム、ガドリニウム、ルテチウム、イットリウムの7種類のレアアースについて、輸出管理を強化した。これらのレアアースまたは関連製品、化合物などを外国に輸出する企業に対して、中国商務部の許可を取得することを義務付けた。商務部には多数の許可申請が殺到しているため認可作業が滞り、輸出許可の交付が大幅に遅れている。欧州の製造業界では、「今年6月上旬の時点で中国商務部が認可した許可申請の比率は、全体の10%に満たない」という見方が出ている。……