政治

ブレーキが利かない日本政治と深く結びつく「地方の衰退」

2025年8月19日

明治から多くのエリートを輩出した旧藩校が「権威」で資源配分を行う一方、名門校に藩校由来が少ない畿内では「取引(ディール)」の精神が涵養された。情念の長州人に対しては、長州を囲む地域の出身者が主導する宏池会が「抑制の装置」として機能した。保守・リベラルを問わず過激な言動が支持を集める現在の日本政治、その根底にあるのは多様性と均衡を確保する「地方」の衰退ではないだろうか。

 第27回参議院選挙が終わった。参政党と国民民主党が躍進し、与党は過半数を割り込む結果となった。

 今回の選挙で、私が注目するのは、松田学氏の当選である。2012年に日本維新の会から立候補して衆議院議員に初当選して以来、今回が二度目の当選で国政復帰となる。

 松田氏は2020年4月の参政党結党に関与し、2021年12月からは共同代表、2022年7月から2023年8月までは代表を務めるなど、党内で中心的な役割を担ってきた、いわば「参政党の重鎮」である。

 私と松田氏とのご縁は、かれこれ20年来に及ぶ。きっかけは、昨年4月に逝去されたマッキンゼー元東京支社長・横山禎徳氏からのご紹介であった。当時、私たちの研究室は東京大学医科学研究所にあり、月に一度、横山先生をお招きして勉強会を開催していた。その場に、松田氏も毎回のように参加していたのである。松田氏は、自らを「横山先生の弟子」と称するのが口癖であり、その学びへの真摯な姿勢が印象に残っている。……

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