社会

増えすぎた外国人観光客に悩む「神社仏閣」の驚くべき現状 地方にも広がる「リスク」と意外な「商機」とは

2026年5月2日


<span>増えすぎた外国人観光客に悩む「神社仏閣」の驚くべき現状 地方にも広がる「リスク」と意外な「商機」とは</span>

 わが国のインバウンド拡大政策のかいもあってか、かつてないレベルで増加している外国人観光客である。しかし主要な観光地がここまで訪日客に“占拠”されてしまうと、それが本当に喜ばしいことなのか、疑念を抱かずにいられないのもまた人のサガだろう。先の参院選で「外国人政策」が論点になったのも、そんな民意と無関係ではないはずだ。

 そんな急増するインバウンドの影響を強く受けているのが、全国に点在している神社仏閣である。団体旅行ではなく、個人がスマホで穴場を探すのが当たり前になった今日、訪日客の足が向かうのは「京都の有名どころ」だけでなく、地方の無名寺社にまで広がっている。これは我が国の神社仏閣にとって、チャンスなのか、それとも新たなリスクか――。宗教専門誌『宗教問題』の最新号(50号)で「インバウンドvs宗教」というテーマを扱った、編集長の小川寛大氏が、その最新の事情と背景について詳述する。
※2025年8月12日に「デイリー新潮」の有料記事として配信されたものです。肩書等、全て当時の情報です。

 2024年、過去最高となる3687万人もの外国人観光客が日本を訪れたという。25年には、これが4000万人規模になることがほぼ確実視されている。

 日本には現在、かつてない“インバウンド景気”が訪れているとする報道なども多い。しかし同時に、こうした外国人観光客の増加によって、「どこへ行っても混んでいる」「外国人観光客のマナー違反によって日本人の生活が乱されている」などといった観光公害、すなわちオーバーツーリズムの弊害が語られてもいたりする。

 それが色濃く表れている一つが、神社仏閣だ。日本の観光地のなかでも特に“魅力的な場所”で、「日本のお寺や神社を訪ねてみたい」とやってくる外国人観光客は数多く、各所で問題が顕在化しつつあるのだ。

 こうしてさながら「インバウンドvs宗教」の体をなすなか、外国人たちの間ではどんな寺社が人気なのか。その人気に移り変わりなどはあるのか。そして、そうした寺社における彼らの“マナー違反”行為のようなものは、どれくらいあるものなのか。このような点に着目してみれば、今後のインバウンド政策の在り方、ひいては各々がどう対処していくべきかというヒントが見えてくるかもしれない。……

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