史上初めて出版社2社が製作した2本立て映画
「火垂るの墓」は、作家・野坂昭如が実体験を基に書いた小説で、兵庫県神戸市や西宮市を舞台に、14歳の清太と4歳の節子の兄妹が、第二次世界大戦の終戦前後の混乱期を、二人だけで生き抜こうとするが、それが叶わず死んでいく物語である。原作は1967年に『オール読物』に掲載。翌年の短編集『アメリカひじき・火垂るの墓』に収録されて、第58回直木賞を受賞した。
この小説が、なぜスタジオジブリ制作の映画になったのか。かつて、作品の企画としてクレジットされている鈴木敏夫(後のスタジオジブリ・プロデューサー)に取材した際に聞いた話をご紹介する。