死者50名、負傷者200名超という深刻な被害を生んだ台湾鉄道事故。すでに交通行政の責任者で政権党・民進党の次世代ホープ、林佳龍・交通部長(交通相)が辞意を表明したが、蔡英文政権の責任を問う声がさらに強まるかどうか注目される。
台湾の東部・花蓮で4月2日に起きた特急列車の事故は、日本でもトップニュースで報じられるなど、大きな衝撃を与えた。乗客だった日本人2人が怪我を負い、車両も日立製の輸出車両だったことから、日本とも無関係ではない。
事故原因はクレーンつき工事車両
台湾の重大列車事故としては2018年のプユマ(普悠瑪)号に続くもので、今回も同じ台湾鉄道の東部路線で起きている。台湾鉄道の安全性を問う声も上がりそうだが、運転手のミスによる過速度が原因とされたプユマ号の事故に対し、大勢の乗客を乗せた高速運行中の列車の前に大型工事車両が滑落するという今回のケースは、世界の鉄道事故でも類似例がほとんどない珍しいものだ。……