政治

OPECプラスでまた衝突「サウジvs.UAE」の火種と減産延長はどうなるか

2021年7月4日


<span>OPECプラスでまた衝突「サウジvs.UAE」の火種と減産延長はどうなるか</span>

8月~12月の協調減産の規模縮小と減産期間の延長をめぐり、OPECプラスで「サウジvs.UAE」の睨み合いが続いている。現行生産枠が定められた時点で生産能力引き上げ計画を進めていたUAEの不満は根深い。UAEの目標は需要ピークが訪れる前に石油収入を最大化することとの指摘もあり、両国の対立は中長期的にくすぶり続けるOPECのアキレス腱だ。

 今となっては隔世の感があるが、20世紀はのどかな時代だった。日本の石油会社は特約店対策として年に一度、海外研修旅行を企画、実行していた。ガソリンスタンドで働く特約店の中堅・若手社員が主な参加者だった。

 ロンドン時代には、たとえば「デンマークのガソリンスタンド(SS)事情を知りたい」というような依頼を受けた。当時クウエート国営石油(KPC)が事業多角化の一環として欧州で「Q8」ブランドでの下流事業を展開しており、デンマークでも活発に活動していた。そこで筆者は連絡を取り、一行をKPCデンマーク子会社にご案内した。

 首都コペンハーゲンにある「Q8」事業会社会議室で、同国の石油市場概況と同社事業内容の説明を筆者が通訳する形で拝聴し、その後、市内の「Q8」SSを視察した。「わが社の1SS当たりの月間平均販売量は100キロリットル以上」との説明に、当時、日本ではSSの平均販売量は月間50キロリットル程度だったので、ミッション参加者たちからため息が漏れたのを覚えている。

  こうした経験を積んでいたから、ニューヨークに転勤になった後、本社から新たな訪問団の接遇を仰せつかっても驚くことはなかった。ただ、ある時の依頼は少々面食らうものだった。内容は、「朝食の時間に米国のエネルギー事情を講釈せよ」。そこしか時間が取れないが、研修旅行なので「役に立つ」ものにしたい、というのだった。……

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