政治

恒常化した「文明の衝突」と「アフガニスタンでの敗北」を直視しない日本

2021年9月11日


<span>恒常化した「文明の衝突」と「アフガニスタンでの敗北」を直視しない日本</span>

アフリカ、あるいは南アジアからアフリカ大陸に至るインド洋沿いの地域では、米軍アフガニスタン撤退後も多数の「対テロ戦争」が続いて行く。国力の低下を意識するアメリカが防衛ライン再設定を始めた状況下、日本では「アメリカの対中競争への専心」を楽観視する現実離れした認識も少なくないが――。

 アメリカが20年間にわたるアフガニスタンでの駐留を終えた。アメリカのアフガニスタンでの戦闘作戦はこれで終わったのかもしれない。だが対テロ戦争は終わっていない。

 タリバン政権の復活で、アフガニスタンが国際テロ活動の温床になる可能性が残り続けることは、言うまでもない。だが、本質はそこではない。2001年にアフガニスタンから始まった「世界的なテロとの戦い(Global War on Terrorism: GWOT)」としての「対テロ戦争」は、さらにいっそうの地理的な広がりを見せながら、続行中である。

 アメリカのアフガニスタン撤退後に、この「対テロ戦争」が、どのような展開を見せていくのか。大きな問いである。

防衛ラインの再設定を行ったアメリカ

 まず2001年に始まった「対テロ戦争」の基本的な特徴を確認しておこう。……

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