経済・ビジネス

「ドルの基軸通貨」に代わる新体制が構想中? コロナが誘発したIMF、大転換の布石

2021年12月9日

ケインズがブレトンウッズ会議で提唱した世界通貨構想が、いま再び脚光を集めている。キーワードはIMF加盟国が持つ「特別引き出し権=SDR」のデジタル化だ。これが各国中央銀行が発行するデジタル通貨の「ハブ通貨」として機能すれば、ドルに代わる理想の国際通貨誕生への道が見えてくる。

 世界的パンデミックとカーボンニュートラルが、ヒトとモノ、そしてカネの動きを大きく変えた2021年、基軸通貨ドルを巡って歴史的な大転換が構想されようとしていることをご存知だろうか。

 それはビットコインに代表される暗号通貨や、Facebook社(現Meta)が構想し、主要国の懸念から取り下げられた「リブラ」も(現「ディエム」)、大きな起爆剤となって進行している。

 その一手は、今年8月、国際通貨基金(IMF)によって打たれた。主要通貨のバスケットである準備資産の特別引き出し権(SDR)を、米ドル換算で約6500億ドル新規配分したのだ。

 奇しくも50年前の8月は、「ニクソンショック」という戦後の国際通貨体制の大きな転換点であった。筆者は今回のSDR配分もドルを基軸通貨とする国際通貨体制の歴史的転換点への始まりになるポテンシャルを持っていると考えている。……

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