ロシア軍によるウクライナ侵攻が世界の関心を集めている。この軍事行動が世界に与える影響は専門家の議論に譲るとして、私が興味をもっているのは、新型コロナウイルス(以下、コロナ)オミクロン株への対応だ。本稿で論じたい。
実は、ロシア、ウクライナの流行状況は、現在の我が国と酷似する(図1)。
例えば、ロシアの感染者は2月15日にピークをうち、漸く下がり始めたところだ。そこで、隣国に戦争を仕掛けたことになる。
ロシアでのコロナ被害は甚大だ。図2は2月25日現在の主要先進7カ国(G7)、およびロシアの人口100万人あたりの死者数を示す。ロシアは5.21人で、米国(5.29人)に次いで多い。……