【経歴】こみや・さとる 1960年神奈川県生まれ。83年東京大学工学部卒、東京海上火災保険(現・東京海上日動火災保険)に入社。東京海上ホールディングス経営企画部長、常務執行役員、専務取締役海外事業総括などを経て2019年6月から現職。
日本は東日本大震災などの地震災害に加えて、近年は予想を超えた甚大な風水害が頻発し、国民生活は脅かされている。国際的にはロシアによるウクライナへの侵攻などもあり、リスクの広がりは予断を許さない状況だ。それだけに損害保険会社の社会に果たす役割は年々、大きくなっている。東京海上ホールディングス株式会社取締役社長の小宮暁氏に話を聞いた。
Q1.損害保険業界を取り巻く環境についてお話しください。
経済発展や技術革新に伴ってサイバー攻撃などの新たなリスクが生まれているほか、人口動態の変化や自然災害の激甚化、ロシアによるウクライナへの侵攻をはじめとする地政学的リスクの高まり、ウィズコロナを前提とした生活様式の変化など、私たちを取り巻くリスクや不確実性は一層増大しています。今までの常識が通じない、不連続な社会・時代に突入しているからこそ、損害保険事業を主たるビジネスとする東京海上グループは、これまで以上に変化を先取りし、世の為、人の為に何ができるのかを考え抜かなければならないと強く感じています。……