【経歴】しまだ・かずゆき 1955年広島県生まれ。79年同志社大学法学部を卒業後、ダイエーに入社。創業者・中内功氏の秘書などを務めた。マルエツを経て2003年、ファンケルに入社。取締役、専務執行役員などを経て、17年4月から現職。
日本の訪日外国人は3000万人を突破し、中国を中心とした外国人観光客の旺盛な消費活動によって、高品質で知られる日本の化粧品、健康食品業界は大きな恩恵を受けた。ところが、コロナ禍で状況が一変して市場は一気にしぼみ、国内市場も少子化やマスク生活の浸透で化粧品の需要は減少した。ここにきてようやく、アフターコロナの視界が広がりつつある。化粧品、健康食品業界の今後について、株式会社ファンケル代表取締役社長執行役員CEOの島田和幸氏に話を聞いた。
Q1.化粧品、健康食品業界を取り巻く環境について教えてください。
2019年までは、化粧品、健康食品市場は訪日外国人増加の追い風もあり堅調に推移していましたが、新型コロナの影響により一転して厳しい環境となりました。国内についても、化粧品市場はニーズやトレンドの変化が進みました。健康食品市場は健康意識や家ナカ時間の増加によるダイエット需要の高まりによって2020年度は堅調に推移しましたが、足元の市況についてはその需要も一巡し、楽観はしていません。……