医療・ウェルネス

生物学的脅威から国民を守る「バイオディフェンス」戦略に遅れた日本

2022年8月23日


<span>生物学的脅威から国民を守る「バイオディフェンス」戦略に遅れた日本</span>

コロナ禍によって日本が突き付けられたのは、細菌・ウイルス・毒素等の生物学的脅威に対する防衛策の不在だ。「ワクチン敗戦」が意識されたことで開発体制強化が進むが、それは実際には、備えるべき政策体系の一部にすぎない。それでは、バイオディフェンスの最も重要な要素とは何であり、脅威が国境を越えて広がる時代に世界はどう備えようとしているのか。(こちらの『特殊災害「CBRN」をすべて経験した日本にリアリズムは根付くか』に続きます)

 

「バイオディフェンス」という言葉をご存じだろうか。

   この単語は、生物学的脅威に対する安全保障概念への理解度を測る、一種のリトマス試験紙である。残念ながら筆者の知る限り、2年半以上続いているCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)パンデミックの期間を通じて、「バイオディフェンス」という単語が日本で聞かれることはなかった。

   では、「バイオディフェンス」とは、一体何なのだろうか。……

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