政治

アジアの縮図「天然資源国ブルネイ」のジレンマ

2022年9月6日

ボルネオ島の北西部にある小国ブルネイは、天然資源に支えられた富裕国だ。1970年代から天然ガスを輸入する日本は長らく貿易相手国のトップだったが、シンガポールに抜かれ、中国も迫る。モノカルチャー経済の構造的問題を抱えながら、日米英、ASEAN、中国の間で最大限の実利を得ようとする生き残り戦術は、アジアの縮図ともいえる。

 

 東南アジアのボルネオ島(インドネシア名:カリマンタン島)北西部にあるブルネイ(正式名称ブルネイ・ダルサラーム国)は、多くの日本人が耳にしたことはあっても、馴染みの薄い国だろう。マレーシアのサラワク州に囲まれたブルネイは、総面積は約5770平方キロメートルと東京都の約2.6倍、総人口は約43万人というイスラムの小国である。名目上は立憲君主制だが、実際は世界的富豪としても有名な現国王(スルタン)のハジ・ハサナル・ボルキア・ムイザディン・ワッダラーと一族による絶対君主制が敷かれている。

 

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