11月26~27日、東京・三田の建築会館で、「現場からの医療改革推進協議会シンポジウム」を開催した。これは2006年に、私と鈴木寛参議院議員(当時)が中心となって始めたものだ。毎年11月に開催し、今回で17回目となる。
第1回から、冒頭の挨拶は林良造・武蔵野大学国際総合研究所前所長(元経済産業省経済産業政策局長)、第1席は小野俊介・東京大学大学院薬学系研究科准教授にお願いしている。小野氏は元厚生労働省薬系技官で、アカデミアに移ったあとは医薬品の承認体制の研究に従事している。そして毎年、その研究の進行状況とともに、日本の薬事体制の問題点を紹介してくれる。
小野氏の今年の演題は『「医薬品の承認審査は神事」再び』で、この講演では、塩野義製薬が開発した新型コロナウイルス感染症の経口治療薬「ゾコーバ」の緊急承認(11月22日)の問題を取り上げた。
「結論ありきの神事」
まず小野氏が問題視したのは、結論ありきの審査体制だ。……