ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナに対して核兵器を使用したら、米国はどう対応するのか――。
ジョー・バイデン米政権の幹部はメディアからそんな質問をされても、正面から答えようとしない。だが実際には、緊張感が漲る舞台裏で、具体策を検討しているというのだ。
米国家安全保障会議(NSC)はウクライナ侵攻前に発足させた特別対策班「タイガー・チーム」(2022年2月24日『なぜ止められなかった親露派国家承認:米国がキューバ危機以来の情報公開戦術』参照)を、「核対策」を中心とするチームに衣替えした。米情報機関はロシアの動きを綿密に追い、NSCはロシアが核兵器を使用した場合の対応策を作成中とみられる。
ロシアの核兵器使用に対する米国の対抗策について検討し、核危機の現実を分析する。……