ドナルド・トランプ前米大統領が、国家機密文書をフロリダ州の自宅などに隠匿していた事件で起訴された。
米国法の専門家によると、この種の事件は「機密情報手続き法(CIPA)」に従って審理を進めるため時間がかかり、裁判は長期化し、来年2024年11月5日の大統領選挙投票日の前に決着する可能性は小さい。弁護側も証拠調べで、「セキュリティ・クリアランス(機密文書取り扱い資格)」を持つ弁護士が1人以上必要だというのだ。
前大統領は、ジョー・バイデン政権が「司法を武器化している」などと非難して支持を集め、逆にリベラル派市民は、トランプ氏は大統領には「不適格」と反発、米国民の間で分断が拡大しつつある。
このため、共和党の大統領候補指名争いに関する世論調査でただ1人50%以上の支持を得て断然リードする「トランプ被告」が選挙の最大の「争点」となり、米国の歴史上初めての特異な大統領選になる可能性が大きい。……