米中のスパイ戦争は、2013年に習近平中国国家主席が就任後、さらに激化、冷戦期の米ソ情報戦争を上回る規模で拡大している。
どれほどの戦いに発展しているのか、その一端を数字で例示しておきたい。2010年代以降の度重なるサイバースパイ工作で、中国は米国人口(約3億3500万人)の約半数もの個人情報を蓄積している。
カウンターインテリジェンス(防諜)の任務を担う連邦捜査局(FBI)のクリストファー・レイ長官によると、米国内では「捜査中の中国絡みのインテリジェンス事件は数千件」に達している。
中国は多数の米中央情報局(CIA)秘密工作員の個人情報も入手している。CIAの秘密工作に詳しい米ジャーナリスト、ザック・ドーフマン氏によると、工作員が海外に出張し、アフリカや欧州の空港を出た瞬間に、尾行が付くケースが相次いで起きている。……