戦場はインテリジェンスの宝庫だ。奇襲を受けたイスラエルでは、パレスチナ武装勢力「ハマス」の戦闘員が戦死して遺した書類や地図、食糧、武器などを分析し、ハマス側の戦闘計画や戦略目標などが判明したというのだ。
ロシア軍のウクライナ侵攻では、米国と英国は遺された兵器を分解して、部品の生産国を突き止め、輸出管理の強化に努めた。太平洋戦争では、米軍が南太平洋の島々で玉砕した日本軍の司令部跡などから大量の書類を得て、約4万人の日本軍将校リストを作成した。
『ワシントン・ポスト』によると、ハマスの奇襲は、単にイスラエル人を殺害し、人質として拉致するのが目的だったわけではなかった。5週間にわたり「証拠」を分析した結果、ハマスはイスラエル側が「圧倒的な報復攻撃をしなければならなくなる」ほどの大規模な戦闘でイスラエルを炎上させる計画だったことが分かったというのだ。
同紙は情報のソースについて、現場の証拠物件に関してイスラエル軍から説明を受けた「12人以上の欧米および中東の現・元インテリジェンス・治安担当官」としている。……