経済・ビジネス

なぜドイツの環境活動家は、テスラの工場拡張に反対するのか

2024年6月26日


<span>なぜドイツの環境活動家は、テスラの工場拡張に反対するのか</span>

ドイツ東部にある欧州唯一のテスラ工場の拡張計画が、地元住民らの激しい反対運動にさらされている。反対派が掲げる主な理由は地域特有の水源問題だが、背景には「富裕層vs.庶民」「資本主義vs.エコロジー」「資本家vs.労働者」といった幾層もの対立構造が垣間見える。旧東独地域での雇用創出を重視する連邦政府や環境政党「緑の党」はテスラを歓迎しているため、環境活動家と極右政党「AfD」だけが不満を抱える地元住民の受け皿となっている。

ドイツ国内では、テスラ工場において労働安全よりも製造スピードが優先され、労働事故が多いこともたびたび報道されてきた[5月11日、反テスラ抗議活動としてテスラのギガファクトリー前を行進する市民](C)Tim Wagner/Disrupt提供

 ドイツ・ベルリン近郊のグリューンハイデにあるテスラ社のギガファクトリー。電気自動車(EV)を生産するその工場がいま、ドイツで住民や環境活動家から抗議を受けている。環境によいとされてきたEV生産がなぜ反対されるのか、ドイツのテスラ工場で何が起きているのかを追った。

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 5月10日、ドイツ東部のテスラ社のギガファクトリーの敷地に環境活動家が侵入を試み、警察と衝突して20名以上の逮捕者が出る騒ぎになった。

 これは、2022年3月より稼働しているブランデンブルク州グリューンハイデのテスラ工場の拡張計画に対する抗議キャンペーンの一環だった。5月8〜12日に行われた反テスラキャンペーンには、主催者によると2000人ほどが集った。……

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