アメリカ大統領選挙は11月5日の投開票まで2カ月となり、一気に本格化しつつある。民主党大会を経て、カマラ・ハリスの勢いは続いていくのか。一方、失速気味ともみえるドナルド・トランプは、どう巻き返すのか。混戦が予想される大統領選挙の行方を展望したい。
互角の戦い
最初から結論を言いたい。本稿を書いている8月末の世論調査の数字をみると、「トランプ対ハリス」は、どう考えても全く互角だ。それだけでない。おそらく当面は決め手がなく一進一退の流れとなるのではないか。
その理由はアメリカ世論がかつてない「分断+僅差」の状況になっているからにほかならない(これについては後述する)。
日本のメディアが使う「ハリスが急伸」「トランプが失速」という言い方も好ましくない。というのもそもそも「失速」「急伸」するほど大きく数字は動いていないためだ。……