政治

実は有名古典に書いてある「自国ファースト」「トランプ関税」の生々しい源流

2025年8月9日


<span>実は有名古典に書いてある「自国ファースト」「トランプ関税」の生々しい源流</span>

「断言は、証拠や論証を伴わない。簡単なものであればあるほど、ますます威力を保つ」。これは先の参院選についての分析ではなく、大衆が万能の力をふるう20世紀を見据えたル・ボン『群衆心理』からの一節だ。『古典に学ぶ現代世界』(日経プレミアシリーズ)の著者・滝田洋一氏(日本経済新聞社客員編集委員)が、ポピュリズムや反グローバリズムが力を増す現代世界をニュース以上にクリアに理解できる古典を挙げる。

***

 今年7月の参院選で大敗した自民、公明の与党は、衆参両院ともに過半数を失った。日本にも本格的な多党化の時代が到来した。選挙イヤーの2024年には世界中の国々で15億人とも、あるいは20億人超とも見積もられる人々が投票し、ほとんどすべての国で与党が敗北した。日本にもその波が押し寄せている。

 多数派の喪失は政治、経済、外交のかじ取りを難しくする。ポピュリズム(大衆迎合)の弊害は何とかならないか。日本でも識者の間でそんな声が木霊する。……

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