2022年2月24日にロシアがウクライナへ軍事侵攻を開始して以降、ドローンの戦場における活用をはじめ、軍事面での教訓が数多く導き出されてきた。対照的に、有事に企業がどう備えるべきかについてはあまり議論が進んでいない。
しかし、日本国外で戦争や紛争が発生すれば、企業がその国や地域の市場から撤退・退避することはあり得る。その際、考慮が必要となる項目の一つがIT資産の管理とサイバーセキュリティである。例えば、撤退時に紛争当事者に接収されたネットワーク機器などから社員のアカウントが乗っ取られてしまえば、そこから重要な情報が窃取あるいは破壊される恐れがあるだけでなく、サイバー攻撃に悪用されてしまいかねない。
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有事に企業のIT資産とアカウントが乗っ取られるリスク
台湾有事に備え、企業が検討すべきサイバーセキュリティ上の教訓をロシア・ウクライナ戦争から学ぶべきと警鐘を鳴らしているのが、米国家安全保障局(NSA)のロブ・ジョイス元サイバーセキュリティ局長だ。……