特集|教育

Vol. 5

【早稲田アカデミー】早期入塾を推奨――小3は学ぶことの楽しさを引き出す重要な時期

2026年7月15日


<span>【早稲田アカデミー】早期入塾を推奨――小3は学ぶことの楽しさを引き出す重要な時期</span>

中学受験に向けた勉強に取り組むことで、子どもたちの「目標に向かって真剣に取り組む姿勢」や「問題を発見し解決する力や困難を乗り越えてやり抜く力」、つまりその後の豊かな人生を送る礎となる能力を育みたい、と話す早稲田アカデミー教務本部長の竹中孝二氏。同塾が「小3の学び」を大事にしている理由とは——。

早いうちに将来の糧になる学びの土台を作る

 現在、小3の夏期講習後の9月頃の時点で当塾に通っている生徒は、新小4直前の2月時点の在籍者の半数弱となっています。カリキュラム上は2月から塾通いを始めても問題ないのですが、私たちとしては早期入塾をお勧めしていることもあり、徐々にこうしたケースが増えているところです。

 早期入塾のメリットは、知識やノウハウを一刻も早く詰め込めることではありません。昨今の入試は、算数の問題文が長文化するなど、「知識を身につければ正解できる」ものではなく「入試会場のその場で考えさせる」傾向が強まっています。こうした問題に対応し、中学受験を通じて「目標に向かって真剣に取り組む姿勢」や「問題を発見し解決する力や困難を乗り越えてやり抜く力」をつけるためには、子ども自身が「勉強には楽しい要素がある」ことを身をもって知り、前向きに学習に取り組むことが大切です。そこで、まだカリキュラムに縛られない小3のうちから、いかに将来の糧になる学びの土台を作っておくかが肝心なのです。

 こうした考えの下、当塾では小3のカリキュラムにおいて学ぶこと・知ることの楽しさやワクワク感を引き出すことも重要視しています。

 算数や国語は近年、教材を作り替え、最近の入試問題に必要な要素をさらに充実させており、特に算数では自由が丘にあるSPICA(早稲田アカデミーのトップブランド校舎)の教材を用いて論理力を育む3JSクラスを一部の校舎で立ち上げています。また、全校舎で工夫しているのが理科と社会です。ともすると「暗記科目」といったイメージをお持ちの方も多い教科ですが、「物理が好き」「生物が好き」といった興味の入口を作ったり、「なぜそうなるのか?」を考えることで知識の身につき方が全く違ってきます。

 例えば、理科ではパワーポイントや動画を活用しますが、ただ視覚的に学ばせるだけではありません。「両端に火をつけたろうそくの真ん中を針で支えてシーソーのようにするとどうなるか」という実験のVTRであれば、すぐに正解を見せず、まずは子どもたちが意見や考えを述べ合う時間を設けます。「何も力を加えなければ、ろうそくはそのまま動かないんじゃないか」「ろうの溶け方に差が出て、重さが変わればろうの右か左が上がったり下がったりするんじゃないか」とディスカッションし、「なぜ」を深めた上で正解を見るわけです。

 社会科でも「鳥取砂丘はなぜできたのか」「ものづくりが盛んな地域の地形と歴史」といった切り口で、身近な問いや「なぜ」と感じることについて生徒たちの興味や関心を深め、多様な学びにつなげていく授業を実践しています。

 また算数では、本来は小4で学ぶ「特殊算」に小3の夏以降に少し触れておく、といった先取りも行います。こうすることで、小4で再び学ぶ際に「これはやったことがあるから大丈夫」と自己肯定感を高く持って学びに取り組めるようになります。

 小3の9月からではなく、さらにその前の段階から学べるコースもあります。小1から通える「スーパーキッズコース」がそれにあたります。このコースのコンセプトは「分からないことにワクワクする」こと。内容自体はハイレベルですが、「分からなくたっていい。みんなで一緒に考え、それぞれの考えを発表し、それを聞きながら考えを深めよう」というスタンスで、新しい気づきをお互いに伝え合い、刺激し合うことを大事にしています。とにかく、大切なのは「勉強を楽しむ姿勢」を作るために早い段階からスモールステップを積み重ねること。地道に一段ずつ階段を登った状態で小4を迎えられれば、好きな科目や分野をもとに受験勉強を前向きに続けていくことができます。

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