教育

【南関東編】“カリスマ講師”の象徴・代ゼミが脱落し東進は躍進 「三大予備校」体制はいかにして築かれたか 50年の予備校盛衰史

2026年7月3日


<span>【南関東編】“カリスマ講師”の象徴・代ゼミが脱落し東進は躍進 「三大予備校」体制はいかにして築かれたか 50年の予備校盛衰史</span>
「三大予備校」の一角は代ゼミから東進へ ※写真は代ゼミ本部(東京・渋谷区)

わが国で最もカネが動く教育市場が、一都三県の大学受験業界といっていいだろう。高校受験塾と中学受験塾について論じた前編に続く後編では、そんな「受験産業の中心地」の予備校事情を概観するために、誰もが知る大手予備校の“盛衰史”をお届けし、本シリーズの締めくくりとする。

「カリスマ講師」時代を牽引した代々木ゼミナール

 他のエリアの大学受験塾事情を論じた記事でも、毎回必ず登場していたのが河合塾と駿台予備学校だ。まして全国の中心地である一都三県は、この「二大予備校」が牛耳っているというイメージをもつ向きも少なくなかろう。

 しかし意外にも、南関東における両校は地方ほどの存在感を放っているわけではない。地方ではトップ大学を目指す層の受け皿として、各エリアの中心地に校舎を置く二大予備校がうまく地元塾と棲み分けを図っている一方、一都三県における大学受験生のボリュームゾーンは、早慶・MARCHなどの「私立上位校」志望者だ。よって、国立トップ大学を志望する層が二大予備校に行き、それ以外の層が向かう塾は多様化しているというのが実態といえる。【前編】の記事に何度も登場した早稲田アカデミーをはじめとした有力高校受験塾の大学受験部門も人気であるし、SAPIXなどの中学受験塾も大学受験部門を展開している。

 その前提を把握していただいた上で、時を50年ほどさかのぼってみたい。そこに、今や「三大予備校」から脱落してしまった代々木ゼミナールの低迷の背景事情が見てとれるからだ。

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