新潮文庫版だけでも20万部を超えるベストセラー『人生論ノート』。著者の三木清は西田幾多郎やハイデッガーに師事した哲学者であり、終戦直後に獄中死するという悲劇の人生によって記憶されています。岩波文庫の巻末に掲載されている「読書子に寄す」の草稿を書いたのも三木と言われています。
そんな三木が『文學界』を主宰していた小林秀雄に激励され、書いたのがこの『人生論ノート』。幸福について、孤独について、嫉妬について、習慣について、成功について、偽善について……われわれ現代人にとってもドキッとする目次が並ぶこの本を、批評家の大澤聡さんに補助線を引いてもらって読み解いていきます。