ミャンマーで危機が続いている。2月1日に勃発したクーデターの後、抗議する市民たちへの弾圧が激しい。死者数は700人を超え、拘束者は3000人を超えている。
4月24日のASEAN(東南アジア諸国連合)首脳会議において、政治的解決を求める東南アジア諸国の立場がまとめられた。国際社会全体の意向を代表した声だったと言ってもよいだろう。しかし、ミャンマー国軍が実質的な政策転換を図る可能性は乏しい。
ジャカルタでのASEAN会合には、ミャンマー国軍最高司令官のミン・アウン・フラインも、自らの見解を披露するために出席した。形式的に、民主化を進めるといった姿勢を見せるためだ。国軍と敵対する勢力を徹底的に排除したうえで、融和的な勢力のみを残す仕組みをとり、骨抜きの形だけの選挙を実施する方針のようだ。国際的には、民主化に戻す、という主張は維持する。ただしそれは、国軍の意向に反する勢力を徹底的に排除した後でのことになる。……