社会

ベトナム人留学生「違法就労」を美談で糊塗する朝日新聞「配達」の変わらぬ闇(下)

2021年11月12日


<span>ベトナム人留学生「違法就労」を美談で糊塗する朝日新聞「配達」の変わらぬ闇(下)</span>
1階に販売所が入るビルの上階で暮らすベトナム人奨学生の部屋。小さな冷蔵庫と簡易コンロで自炊している 写真提供:筆者(以下も)

販売所と留学生の力関係を考えれば、泣き寝入りをするケースが大半なのは想像に容易い。しかし、一般論を唱えるだけの奨学会あるいは入管庁が、留学生に手を差し伸べることはないだろう。この問題解決に必要なのは、朝日新聞の責任ある判断に他ならない。

「収入源」でもあるベトナム人奨学生

 朝日新聞販売所で横行するベトナム人奨学生の「週28時間」を超える違法就労——。法律を犯し、ベトナム人たちに長時間の就労を強いているのは販売所だ。ただし、奨学生を日本へ招き、販売所に斡旋している朝日奨学会の責任も大きい、と筆者は考える。

 奨学生の就労が「週28時間」に制限されることに関し、奨学会は当然、ベトナムでの採用時に十分説明しているはずだ。給与などの待遇も、「週28時間」の就労が前提になっている。それなのに、いざ販売所に配属されると28時間を超えて働かされ、残業代すら支払われないとなれば、奨学生は騙されたも同然だ。しかも奨学会は、休日の日数などで日本人奨学生と格差を設け、販売所での差別待遇を容認してもいる。

 奨学会にとってベトナム人奨学生は収入源だ。少ない奨学生の給与から、月1万円を「奨学会費」として徴収している。コロナ禍前まで、ベトナム出身者だけで毎年300人の奨学生が来日していた。他国出身の外国人奨学生が払う会費を含めれば、月1000万円近くに上ると見られる。それだけの収入を得ているのだから、違法就労が起きないよう販売所を監督し、問題が起きた際には奨学生の身になって解決に動くべきだろう。

〈外国人奨学生から相談があった場合は、奨学会として真摯に対応しています〉……

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