政治

低迷する「カマラ・ハリス」はバイデン「アイデンティティ政治」失敗の象徴か

2022年2月9日

思えば、一昨年11月の「私は最後の女性副大統領ではない」という勝利演説が、ハリス米副大統領の絶頂期だった。支持率でバイデン大統領を下回る低迷ぶりはどう理解できるのか。ハリス批判は、政権の「アイデンティティ政治」への攻撃を強める保守派のみならず、社会変革に期待していたリベラル層や若い世代にも広がる。ハリスの低迷を多角的に読み解く。

 米連邦最高裁判所スティーブン・ブライヤー判事(83)が今夏に引退する意向を固めた。ジョー・バイデン米大統領は、後任に黒人女性を指名する意向を示している。

 米国憲法は、連邦最高裁の判事は大統領が指名し、上院が承認すると定める。ブライヤーは最高裁判事9人のうち、3人いるリベラル派判事のひとりだが、今年11月の中間選挙で共和党が上院の多数派を奪還する可能性もささやかれており、その前の引退を求める声が高まっていた。バイデンにとっては、政権の支持率が低迷する中、中間選挙に向けてリベラル層の支持を取り戻すねらいもある。

黒人女性判事指名は「アイデンティティ政治」か

 黒人女性の最高裁判事の指名は、2020年大統領選のときからバイデンが公約にしてきたことだ。大統領予備選でバイデンは、

「自分が大統領になったら黒人女性を初めて最高裁判事に指名する」……

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