政治

最高司令官は「クレムリンの工作員」、プーチン戦略を揺るがすFSBの大失態

2022年5月26日


<span>最高司令官は「クレムリンの工作員」、プーチン戦略を揺るがすFSBの大失態</span>
ベセダFSB第5局長(写真)の拘禁は各メディアで報じられた(『モスクワ・タイムズ』HPより)

かつてKGB工作員だったプーチン大統領は、旧KGB人脈による組織を挙げた支援で権力の座に就き、権勢を振るってきた。だが腹心をトップに据えたFSBのウクライナ政権転覆工作は失敗。情報機関の内部でも亀裂が生じるかもしれない。

 ウクライナの首都キーウに特殊部隊を投入して、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領を殺害、首都を制圧し、傀儡政権を樹立する――ロシア軍のウクライナ侵攻はそんなシナリオで開始される、と米英の情報機関は想定していたようだ。

 だから、ロシアはウクライナ政府高官の「殺害リスト」を作成した、といった情報も伝えられていた。しかし、実際には緒戦の突撃作戦は大失敗で、ロシア軍の苦戦が続いている。

 実は、その突撃作戦を担った特殊部隊は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の肝いりで連邦保安局(FSB)内に創設された秘密工作機関だった。この工作機関を率いていた上級大将は逮捕・拘禁され、工作員約150人は解雇されたとみられる。

 ウクライナ侵攻では、指揮・命令は現地ではなく、クレムリンから発していると伝えられる。プーチン大統領自身の責任も否定できないとみられ、ロシア情報機関の中核であるFSBは動揺しているようだ。……

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