政治

米民主党「ウクライナ支援論争」が露わにした「内部対立」と「リベラル版・非介入主義」

2022年11月2日

米中間選挙を前に、民主党下院の議連が公表した「書簡」をきっかけに、ウクライナ支援への賛否をめぐる党内対立が表面化している。「書簡事件」は選挙向けのアピール色が強いが、背景にあるリベラル派内の「伝統的リベラル」と「ラディカル」とも呼ばれる新世代左派の分裂は深刻だ。

 

 11月8日に行われる米中間選挙の2週間前になって、民主党内で不穏な「10月サプライズ」が起きた。民主党にとっては悪いサプライズだ。ウクライナ支援を巡りジョー・バイデン政権への「反乱」が発生したのである。

 通常、外交が中間選挙の焦点になることは少なく、今回もインフレや経済が主要争点であり、ウクライナ政策では、支援に異を唱える孤立主義的な一派を抱える共和党と違い、民主党は支援賛成で足並みを揃えているはずだった。

 ところが、ここにきてロシアとの早期停戦への踏み込んだ役割を政権に要求する「書簡」が、左派系議連の一部から大統領宛に提出され、民主党が蜂の巣をつついた騒ぎになっている。……

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