経済・ビジネス

バイデン政権の経済政策「中間決算」:40年ぶりのインフレまでの「実験」と「後悔」

2022年12月23日


<span>バイデン政権の経済政策「中間決算」:40年ぶりのインフレまでの「実験」と「後悔」</span>

トランプ政権時代から数えれば実に総額7兆ドルの財政支出。新型コロナ対策で始まった「高圧経済」という実験は、インフレという形で「財政支出が大き過ぎたことによる後悔」をもたらした。ただし、そのトータルの得失はまだ見えない。

 12月1日、午前4時。テレビ東京の差し回しのタクシーが自宅に到着したので、イヤーホン付きのiPadを手にしたままで乗り込んだ。インターネット上では、ワシントンにあるブルッキングス研究所主催のセミナーを中継している。12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)を控えて、ジェローム・パウエルFRB(米連邦準備理事会)議長がどういう発言をするか、この日の最大の関心事となっていた。

   早朝のマーケット番組『Newsモーニングサテライト』コメンテーターとしては、午前5時45分に番組が始まる前に聞いておきたいところであった。タクシーがテレビ局に到着する少し前にセミナーは終了していたが、案の定、この間にニューヨーク株価は爆上げしていた。

30年前と変わらないこと、変わったこと

 画面の向こう側のセミナー会場は、なんだか懐かしい感じがした。筆者が客員研究員としてブルッキングス研究所に居たのは、もう30年も前のことである。今では建物は新しくなっており、人もほぼ入れ替わっている。つまり筆者が知る頃とは別世界となっている。さらに言えば、ワシントンにおけるシンクタンクの地位向上もある。昔は知る人ぞ知る存在であったけれども、今では政権交代のたびに脚光を浴びるようになっている。

   にもかかわらず、セミナーのフォーマットはほとんど変わっていなかった。「プレゼンの時間は20分程度」「司会は余裕たっぷりにスピーカーを茶化す」など、いろんな「お作法」がほぼ昔のままなのである。「ここは皆さまのご意見を聞く場ではありませんので、ご質問は手短に」という司会のセリフまで往時と同じであった。……

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