政治

見えてきた日英伊「次世代戦闘機GCAP」の具体像

2023年5月17日

日英伊による第6世代戦闘機開発計画「GCAP」の具体像が少しずつ見えてきた。注目すべき「エンジンノズル」「先進センサーと統合通信システム」「機体の軽量化」「空対空ミサイル」について解説する。

 

 2023年3月15日から17日にかけて、幕張メッセで英企業主催の国際防衛装備展示会「DSEI Japan 2023」が開催された。英国は2010年代初頭から対外政策の軸足をインド太平洋地域に移す中で、2013年7月に日本と防衛装備品・技術移転協定を結び、空対空ミサイルや次世代戦闘機の要素技術について共同研究を進めてきた。そうした背景から、同地域を有望な武器市場と見做した英企業は、2019年11月に日本ではじめてDSEIを開催し、この度4年ぶり2度目の開催が実現した。

 今回のDSEIでの話題の中心は、2022年12月に共同首脳声明として発表された日英伊共同戦闘機開発計画「グローバル戦闘航空プログラム(GCAP)」であった。GCAPとは、2035年の実用化を目指す日本の次期戦闘機計画(F-X)と英国主導でイタリアも参加する将来戦闘航空システム(FCAS)の中核をなす有人戦闘機計画「テンペスト」を収斂させた第6世代戦闘機の国際共同開発計画である。

 DSEIは防衛装備展示会であり、一義的な参加者は、各国の官僚や軍人と防衛装備品関連企業関係者であるため、一般公開を目的としたものではない。但し、マスコミ関係者や大学等の研究者などは、事前に資格審査を経ることで参加が可能である。筆者も資格審査を経て参加した。

推力偏向エンジンノズルから推察されること

 会場奥のGCAPブースに展示された長さ3メートルほどの機体模型を見る限り、その基本形状は、V字尾翼のステルス性を重視した大型双発戦闘機という昨年12月に発表された各種イメージを踏襲したものであった。そうした中で、筆者は、イメージからは窺えなかったエンジンノズルの形状と配置に興味を抱いた。……

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