安倍晋三元総理が亡くなって1年が経とうとしている。その在任期間を振り返り、私は、日本の統治構造は、明治以来変わらないと痛感する。それは、西国出身の政治リーダーを、首都圏出身のエリートが支えるというものだ。なぜ、こうなるのか。本稿で私見をご紹介したい。
総理は「人口2割」の西国から平成以降「18人中7人」
政治リーダーについては、今更、言うまでもないだろう。平成以降、18人が総理大臣に就任したが、このうち7人は九州・中国・四国地方の選挙区から選出された政治家だ。7人に含まれない鳩山由紀夫、菅直人元総理も、一族は西国出身である。
この地域の人口は約2500万人。我が国の人口の約2割に過ぎない。ここから、平成以降も半数近くの総理が選出されているのは異様だ。私は、日本最後の内戦である戊辰戦争の影響だと考えている。西国雄藩が、江戸幕府を中心とした東国諸藩を倒し、支配した。
西国出身の総理の象徴が、安倍元総理だ。憲政史上最長の通算8年8カ月、総理の座にあった安倍元総理は山口県にルーツがある。注目すべきは、彼を支えた人材だ。……