カルチャー

岸田政権は「西国リーダー・首都圏エリート」の「賞味期限」を克服できるか

2023年7月7日


<span>岸田政権は「西国リーダー・首都圏エリート」の「賞味期限」を克服できるか</span>
時代を築いてきた「西国のリーダー」だが、それを支える仕組みは賞味期限か(左から岸信介元総理、安倍晋三元総理、岸田文雄総理=写真は首相官邸HPより)

西国雄藩が東国諸藩を倒して成立した「西国出身のリーダーを首都圏出身のエリートが支える」という、明治政府以来の統治構造。一方にはそれへの反骨精神も存在したが、今、いずれも賞味期限を迎えている。

 安倍晋三元総理が亡くなって1年が経とうとしている。その在任期間を振り返り、私は、日本の統治構造は、明治以来変わらないと痛感する。それは、西国出身の政治リーダーを、首都圏出身のエリートが支えるというものだ。なぜ、こうなるのか。本稿で私見をご紹介したい。

総理は「人口2割」の西国から平成以降「18人中7人」

 政治リーダーについては、今更、言うまでもないだろう。平成以降、18人が総理大臣に就任したが、このうち7人は九州・中国・四国地方の選挙区から選出された政治家だ。7人に含まれない鳩山由紀夫、菅直人元総理も、一族は西国出身である。

 この地域の人口は約2500万人。我が国の人口の約2割に過ぎない。ここから、平成以降も半数近くの総理が選出されているのは異様だ。私は、日本最後の内戦である戊辰戦争の影響だと考えている。西国雄藩が、江戸幕府を中心とした東国諸藩を倒し、支配した。

 西国出身の総理の象徴が、安倍元総理だ。憲政史上最長の通算8年8カ月、総理の座にあった安倍元総理は山口県にルーツがある。注目すべきは、彼を支えた人材だ。……

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