東日本大震災から13年が経つ。津波による多くの犠牲から復活した三陸の名産「十三浜ワカメ」を、異常気象による高水温が襲った。今季の収量激減という漁師たちを支えるのは街の消費者だ。生業を未来まで守るというつながりの力を追った。
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肉厚で美味な「十三浜ワカメ」の産地として知られる宮城県石巻市の十三浜地区。東日本大震災の津波で多くの身内を失った住民たちは、山林に住みかを拓き、壊滅した浜の生業を復活させた。しかし、三陸の海は猛暑の昨夏からの異常高水温の影響で、今が収穫期のワカメがすでに半減、さらに悪化の事態にある。新たな自然災害がのしかかる住民に寄り添うのは、震災後、十三浜ワカメを買って食べ応援を続ける消費者たちの会。「支援とは、良い時も悪い時も、生業と暮らしを守っていくこと」と共に未来を模索する。
津波から復活のワカメ、海の異変で半減
十三浜は石巻市北端、三陸海岸の追波湾(北上川河口)に面し、小さな入り江や浜に13の漁業集落が連なり昔から豊かな海産物で知られた。2011年3月11日の東日本大震災では、波高15メートル前後とされる大津波が全集落をのみ込み、当時の住民約2400人のうち296人が死亡、行方不明になった。二つの集落が消滅し、生き延びた住民の多くは石巻市街などへ新天地を求め、残る選択をした住民は仮設住宅を経て集落ごとに高台へ移転した。……