経済・ビジネス

「企業・団体献金」有用論がなぜか触れない「30年前の廃止と復活」リアルな事情

2025年2月6日

1994年政治改革で導入された「政党交付金」は本来、企業・団体献金廃止とトレードオフのはずだった。2025年の自民党が交付金136億円以上を確保しつつ、「政治にはカネがかかる」と企業献金も正当化するのはまず大雑把すぎる理屈なのだが、30年前の廃止から “なし崩し復活”に至る経緯は政財界の密着ぶりを更に赤裸々に示すだろう。たとえば、なし崩しへの第一歩は1993年衆院選で自民党が作った「借金100億円」の穴埋めだった。

 政治とカネを巡る改革の焦点である企業・団体献金の禁止法案が迷走している。自民党安倍派の裏金問題が昨秋の衆院選での与党大敗を招き、世論に押される形で政策活動費全廃などを盛り込んだ政治改革関連3法が2024年末に成立したが、肝腎要の企業・団体献金禁止法案は採決が持ち越され、政治資金パーティー券購入の取り扱いについても各党の溝は埋まらない。

 一方、経団連はじめカネの出し手の企業・団体側は相も変わらず「物言えば唇寒し」とばかり沈黙を続ける。時代の変化で大義・合理性を失って久しい企業・団体献金になぜ歯止めが掛けられないのか。

政界「改革派」と組んで廃止に動いた平岩外四

「企業献金については、公的助成や個人献金の定着を促進しつつ、一定期間の後、廃止を含めて見直すべきである。その間は、各企業・団体が、独自の判断で献金を行うこととし、経団連は来年以降、その斡旋は行わない」

 1993年9月2日、経団連は正・副会長会議を開き、高度経済成長期から続けてきた企業献金斡旋の廃止を宣言した。時の経団連会長【東京電力会長】だった平岩外四(1914〜2007年、経団連第7代会長)に因んだ、いわゆる“平岩ドクトリン”である。……

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