経済・ビジネス

石油史の隠れた主役「コモディティ・トレーダー」のエネルギー移行戦略

2021年7月1日


<span>石油史の隠れた主役「コモディティ・トレーダー」のエネルギー移行戦略</span>

70年代、コモディティ・トレーダーは中東で国営化された石油産業のサプライチェーンの担い手として重要な存在に浮上した。以降50年、利益獲得をすべてに優先させる彼らのエネルギッシュな振る舞いは、経済・金融のグローバル化に対応する石油産業史の隠れた原動力と言っていい。コモディティ・トレーダーはいま、化石燃料からの「エネルギー移行」を脅威ではなくチャンスだと見ている。

 週末に石油開発業界の若い友人たちと立ち話をする機会があった。

 一人が「石油需要は減少してしまうんですかね?」と聞いてくる。もう一人は「『BP』や『シェル』のカウンターパートと話していると、彼らも将来が読めずに困惑している。いま、何をすればいいのだろうか、と」という。

 現業に携わっている彼らは、毎日、目の前の課題を解決し続けなければならない。相手にするステークホールダーも多岐にわたる。そして同時に「More Energy Less Carbon」という、長期的双子の課題(twin challenge)に取り組まなければならないのだ。悩みは尽きないのだろう。

 立ち話だったので、その場でまともな回答はできなかった。そこで今回は、彼らへの回答めいたものをまとめてみよう。……

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