カルチャー

フランス「反カルト法」が厳密に分別する「宗教」と「セクト」

2022年10月31日


<span>フランス「反カルト法」が厳密に分別する「宗教」と「セクト」</span>

旧統一教会を巡る問題で注目を集めるフランスの「反カルト法」だが、誤解も多い。「カルト的逸脱行為」と「宗教」との峻別が、正しい理解につながる。

 

現行のフランス「反カルト(セクト)法」(フランス政府HP「Légifrance」より)

 安倍晋三元首相銃撃事件をきっかけに、世界平和統一家庭連合(旧統一教会[世界基督教統一神霊協会])のような「カルト」を規制すべし、という議論が起きている。その中で、厳しい対策を講じている国として、フランスがよく例に出される。

 しかし残念ながら、誤って紹介されていることが多い。カルト対策は宗教対策だ、という誤解である。たとえば、フランスの「反カルト法」は反宗教法であるとか、政府が宗教団体を監視する特別な機関を持っている、といった言説だ。

神学的概念と社会学的概念

 まず、日本で言う「カルト」は、フランスでは「セクト」という言葉になる。……

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