カルチャー

「アメリカ国民の姉貴」ミシェル・オバマが私たちに教えてくれる「不安の乗り越え方」

2023年9月18日


<span>「アメリカ国民の姉貴」ミシェル・オバマが私たちに教えてくれる「不安の乗り越え方」</span>

  ミシェル・オバマによる二冊目の著書『心に、光を。不確実な時代を生き抜く』日本語版が刊行される。パワフルで明るいイメージの彼女だが、実は人生は不安に満ちていたと本書で心情を綴っている。ただ、その意外な一面こそが読者を勇気づけるのだと、自他ともに認める「ファーストレディー・ウォッチャー」である翻訳家・エッセイストの村井理子氏は拍手を送る。

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 ミシェル・オバマはある意味型破りのファーストレディーだった。アメリカ合衆国初の黒人の大統領の妻としてホワイトハウスに入っただけではなく、それまでのファーストレディーたちが行ってきた様々な慈善活動や、彼女らが国民に与えてきた「国民の母」といったファーストレディーの印象とはひと味違った、オリジナリティに溢れた姿と活動でアメリカ国民を魅了することに成功したのだ。いわば、「国民の姉貴」といった立ち位置を手に入れた女性なのである。

 彼女に対する大衆の注目はすでに、大統領選挙戦の時点で始まっていた。高身長を生かした、若々しく、洗練されたファッションは多くの若者を惹きつけた。前任である第43代アメリカ合衆国大統領の妻ローラ・ブッシュは、コンサバティブで品のある装いを好み、9.11の衝撃に沈む国民を母のように大らかな愛情で包んだとされるが、その柔らかなローラの雰囲気に癒しを十分に得た国民は、今度はミシェルの活発さと弾けるような笑顔、そして時に率直な物言いに大いに魅力を感じたというわけだ(もちろん、それをよしとしない人たちもいた)。……

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