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次期正副総裁候補の名は――高市首相の「日銀攻略法」

2026年5月28日


<span>次期正副総裁候補の名は――高市首相の「日銀攻略法」 </span>

4月に行われた日本銀行の金融政策決定会合で植田和男総裁は利上げを見送り、その判断は6月に行われる会合へと持ち越しとなった。中東情勢の着地点がなかなか見えない中でも、経済界が見据えているのはその「先」だ。タカ派的政策が強まっていくとしたら、緩和的政策を志向する高市政権はいかに日銀を攻略していくのか。次期正副総裁の名も浮上しているというが――。

利上げを見送った背景と今後
 

 日銀は4月下旬の金融政策決定会合で、利上げを見送った。米国とイスラエルによるイラン攻撃で中東情勢が不透明感を強めているためだ。もっとも、同会合では3人の審議委員が利上げを提案した。このことは政策委員会のタカ派姿勢が強まり、今後の利上げ路線が積極化する可能性を示唆する。問題は、積極財政を支えるために緩和的な金融政策を求める高市政権との関係だ。同政権が長期化した場合を前提に、日銀の攻略法と金融政策の行方を占ってみたい。

 今回、利上げを見送ったこと自体は「ハト派」的な行動だが、中東混乱で高騰した原油相場の影響を考慮すると、妥当な判断であろう。原油高は物価押し上げに働く一方、景気には下押し圧力となる。物価のみに着目すれば利上げが妥当だが、原油高の原因となったホルムズ海峡の閉鎖が長引くと、国内備蓄を使い果たして原油不足が深刻化するリスクがある。そうなると、経済活動は強い制約を受け、不況入りは避けられない。日銀としてはまずは中東情勢の安定化を見届けるのが先決となる。

 高市政権との関係で焦点となるのは、中東情勢が安定化した後の金融政策運営である。冒頭に指摘したように、すでに政策委員会では3人が利上げを提案する事態となった。政策委は正副総裁3人、審議委員6人の計9人で構成される。審議委員のうち、あと2人が利上げ派に加わると、過半数を占める。つまり、正副総裁が利上げに慎重でも、5人の審議委員が主導する形で利上げ路線が強まる可能性がある。中東安定化後の金融政策は「かなりタカ派色が強まる」(大手邦銀関係者)とみられる。

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