テクノロジー

SBIがエジプトのクイックコマースに投資:アフリカの大都市で「時間を買う」消費革命が進行中

2025年11月10日

今年6月、日本のSBIインベストメントがエジプトのスタートアップへの投資を決めた。対象は、焼きたてのパンを早朝配達するサービスから始まり、今では食品・医薬品・日用品など6000点超の商品を取り扱うEコマース企業だ。中東・アフリカの都市部をカバーする生活サービスとして、日本企業進出の足掛かりになることも期待される。

パンのデリバリーから始まったBreadfastは、エジプト有数のEコマースに成長した(写真はBreadfast提供)

“時間を買う”という発想が、いまアフリカの都市を変え始めている。

 アフリカ北岸の巨大都市カイロでは、スマートフォンひとつでパンや牛乳、日用品が30分以内に届く。この即時配送モデル──クイックコマース(Q-commerce)は、かつて「物流が未整備」と評されたアフリカにおいて異例の進化だ。

 だが、その本質はスピードではなく、「限られた時間と所得をどう利用するか」という社会の成熟そのものにある。

 都市集中、中間層の拡大、キャッシュレス化といった社会変化を背景に、クイックコマースはアフリカ経済の新たな成長軸となりつつある。中でもエジプトは、このモデルが最も早く定着した国の一つであり、ナイジェリアをはじめとするサブサハラ諸国との比較からも、その独自の発展構造が見えてくる。……

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