政治

「自分中心の物語」に酔い痴れる「小池百合子」に問う 「東京」への「愛」はあるか

2026年5月1日


<span>「自分中心の物語」に酔い痴れる「小池百合子」に問う 「東京」への「愛」はあるか</span>
​​都主催の学生向けファッションコンクールの最終審査に出席した小池都知事(2026年)

 2024年の都知事選直前、首都決戦の重要な争点は2期8年もの長きにわたり君臨した「女帝」が何を為したか、であった。様々な論戦が交わされた中で、元日経新聞の都政担当記者で作家の鈴木涼美氏が注視したのは「愛」。現職都知事に問う、「この街への愛はあるか」――。

※本稿は週刊新潮2024年7月11日号に掲載された内容です。年齢、肩書などは当時のものです。

「東京の道路整備はまだまだ、ということです!」

 最初の見学場所は確か上野動物園で、最後に寄ったのは目下建設作業中という京急蒲田駅付近の連続立体交差事業の現場だった。そこから都庁に戻る頃には日が沈みかけ、ちょうど帰宅ラッシュに差し掛かってしまったせいか、記者十数人を乗せた貸切バスはうんともすんとも動かず、その後予定されていた懇親会の開始時刻は大幅に後ろ倒しとなった。

 時は2009年末。私は日経新聞の新米記者として東京都庁記者クラブに配属され、都庁の部署で言えば主に第二庁舎にあたる、都市整備や上下水道、地下鉄や道路の取材をする日々を送っていた。その日は道路や河川、公園の整備を担当する建設局広報が、都政担当記者を相手に事業の進捗報告や現場の紹介をする見学ツアーを企画し、各紙の比較的暇そうな若手記者たちが参加した。

 かなり詰め込まれた見学内容と帰りの渋滞でやや疲弊して入った懇親会の会場は第二庁舎の上層階にある大きな会議室で、ツアーには不参加の各紙キャップや建設局の偉い人々がすでにざわざわと喋りながら発泡酒を飲んでいる。ツアー参加者たちが戻ると改めて開会となり、広報からの簡単なお礼に続いて当時の建設局長がマイクをとった。

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