死去するその日まで読売新聞の主筆を務めた渡辺恒雄氏。保守の論客と目されながら、なぜ彼は首相の靖国参拝に激しく反対し続けたのか? その原点は、陸軍二等兵として味わった理不尽な暴力が支配する軍隊への強烈な嫌悪感にありました。
後編となる本動画では、渡辺氏が肌感覚、皮膚感覚として知っていた戦争の悲惨さと、観念的な国家主義者とは一線を画す「リアリスト」としての実相に迫ります。商売敵である朝日新聞と手を組んでまで首相の靖国神社参拝反対の論陣を張った執念の原点や、軍隊と同様の暴力性を感じ取った共産党との決別など、渡辺恒雄氏の血肉となった戦争体験を解説。
渡辺氏へのロングインタビューから番組を制作し、番組をもとにした著書『独占告白 渡辺恒雄―戦後政治はこうして作られた─』(昭和編)と『独占告白 渡辺恒雄 平成編─日本への遺言─』を刊行したNHKチーフ・プロデューサーの安井浩一郎氏と、『渡邉恒雄回顧録』で聞き手を務めた東京大学名誉教授の御厨貴氏に、一周忌を機に渡辺恒雄氏について語り合ってもらいました。
『独占告白 渡辺恒雄―戦後政治はこうして作られた―』
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4103548819
『独占告白 渡辺恒雄 平成編─日本への遺言─』
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4103548827
渡邉恒雄『渡邉恒雄回顧録』
https://www.amazon.co.jp/dp/4122048001
🎞関連動画
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👤ゲストスピーカー
安井浩一郎(NHK大阪放送局 報道番組チーフ・プロデューサー)
1980年埼玉県生まれ。2004年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業後、NHK入局。仙台局報道番組、報道局政治番組、報道局社会番組部、放送総局大型企画開発センターのディレクター、報道局政治番組チーフ・プロデューサーを経て、2025年より現所属。戦後史や政治分野を中心に、主にNHKスペシャルなどの報道番組を制作。2022年度の拓殖大学客員教授も務めた。
御厨貴(東京大学名誉教授、政治学者)
1951年東京都生まれ。75 年東京大学法学部卒業、78 年東京都立大学助教授、88 年同教授、ハーバード大学客員研究員を経て、99年政策研究大学院大学教授、2002年東京大学先端科学技術研究センター教授。博士(学術)。専門は日本政治史、オーラル・ヒストリー、公共政策。主著『政策の総合と権力』『馬場恒吾の面目』『権力の館を歩く』『近現代日本を史料で読む』『オーラル・ヒストリーに何ができるか』など。 2018 年紫綬褒章、2024 年瑞宝中綬章を受章。先端科学技術研究センターのフェローや公益財団法人サントリー文化財団理事も務める。