テクノロジー

Facebookは「触覚」で何をしようとしているのか――「ハプティクス」研究の最先端

2021年9月5日


<span>Facebookは「触覚」で何をしようとしているのか――「ハプティクス」研究の最先端</span>
人間の五感の中でも解明されてない部分の多い「触覚」とテクノロジーが結びついて生み出される可能性とは(写真はイメージです)© The KonG / Shutterstock

皮膚で聞く――。触覚を使った情報伝達技術「ハプティクス」が熱い注目を集めている。すでにゲームのコントローラなどに実装された触感再現のみならず、遠隔手術マシンや点字の代替など様々な応用研究も進んでいる状況だ。同分野で革新的なアプロ―チを打ち出したFacebookは、「いいね!」などシンボル化された感情を皮膚への刺激で伝えるSNSの未来を模索中。

 私は大学で20年近く触覚の研究をしている。しかし、触覚の研究とはいったい何をするのかわからないというのが一般的な反応ではないだろうか。実は近年、振動や動きにより触覚のフィードバックを与える「ハプティクス(= Haptic、「触覚」を意味する)」というテクノロジーが注目を集めており、この分野ではあのFacebookが存在感を見せつつあるのだ。

 人の感覚の研究には大きく分けて三つの分野がある。

 一つは人が感覚を使ってどう外界を認識しているかを調べる生理学的な分野。

 二つ目は、人と同じような仕組みで人工的に情報を検出するセンサの分野。……

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