政治

タリバン交渉役で存在感:トルコ「協調外交」を左右する「2023年大統領選」

2021年10月4日

アフガニスタンのタリバン政権との窓口として存在感を増しているトルコ。米政権交代が中東にもたらした秩序変化を捉え協調外交へと舵を切るが、アフガン難民への対応では国内の反発も予想される。今後の大きなファクターとなるのが2023年6月の大統領選・総選挙のダブル選である。

 

 タリバンがアフガニスタン全土を掌握するなかで、国際社会はその対応に苦慮している。そのなかで、目立っているのがカタールとトルコである。両国ともタリバンを含む各政治勢力と交渉可能であり、国際社会とアフガニスタン、特にタリバンの間の窓口となっている。

 ここでは、両国のなかでもNATO(北大西洋条約機構)の一員としてここ20年ほどアフガニスタンに積極的に関与し、イスラム教徒が多数を占める国としてアフガニスタンから一目置かれてきたトルコに注目し、2021年のトルコ外交の現状と展望に関して考察していきたい。

孤立外交から協調外交へ

 2016年から2020年まで、とりわけ2016年7月15日のクーデター未遂事件以降、内政を最優先する外交を展開し、隣接地域との関係が不安定化していたトルコであったが、2021年に入りその外交政策に変化が見られた。……

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