ジョー・バイデン米大統領の支持率が下がる一方だ。米世論調査サイト『リアル・クリア・ポリティクス』によると、2021年10月23日時点で支持が42.3%、不支持が52.1%である。これは1月の政権発足時に比べて、支持率で13.2ポイントの下落、不支持率は16.1ポイントの上昇だ。支持率が下がり続ける傾向は政権発足以来一貫している。支持率30%台の調査も出てきた。
最初から最後まで4割前後の支持率しか獲得できなかったのがドナルド・トランプ前大統領だが、バイデンの下落傾向はどこまで下がるか見通せず、トランプの安定低空飛行よりもある意味たちが悪い。バラク・オバマ、ジョージ・W・ブッシュ、ビル・クリントンら最近の大統領のこの時期(就任から9カ月)よりも低い。
昨年の大統領選、その後の法廷闘争、そして1月6日の議事堂侵入事件と荒波を乗り越えて就任し、「米国に夜明けをもたらす」と期待されたバイデン。だが現実は異なる絵図である。1年後の中間選挙、そして2024年の大統領選挙までまだ時間はあるとはいえ、今の不人気はバイデンと与党民主党の将来に暗雲を漂わせる。
矢面に立たされるサリバン大統領補佐官
バイデンの支持率と不支持率が逆転したのは8月下旬である。この時何が起きていたかと言えば、アフガニスタンからの米軍撤退に伴う混乱だ。タリバンの過小評価、自説を曲げない頑固さ、欧州同盟国への根回し不足など、確かに大失態だ。……