テクノロジー

「総合芸術」的な国際研究組織「OIST」の全貌(下)

2023年3月26日


<span>「総合芸術」的な国際研究組織「OIST」の全貌(下)</span>
研究機関の枠を超えて、今後は社会性を高めていくことも必要に(「OIST」HPより)

「特区」や「出島」のように、日本的組織とは一線を画すOISTだが、逆にそれが認知度を下げる原因にもなっている。第2ステージに入りつつある今、さらなる社会貢献を目指すOISTが抱える課題とは。

 今回は、これまで検討してきたことを基に、OIST(沖縄科学技術大学院大学)の意味や課題などについて考察すると共に、そこから導き出される日本社会への提言等について論じていく。

OISTの意味と課題

 OISTは、ここまで論じてきたように、研究環境などとその付帯する仕組み・組織構成、そしてそれらを構成している人材および施設などが、渾然一体となって研究・教育の「場」を形成している「一つの社会」であり、「別世界」的な存在である。

 そしてOISTは、日本社会で一般的にイメージされる単なる大学ではない。ある意味で大学を超えた大学なのである。それは別の社会の仕組みが形成された「特区」であり、また日本における「出島」なのだ。……

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