9月20日からコロナワクチンの追加接種が始まった。オミクロン変異株(XBB.1.5)対応1価ワクチンで、流行開始から7回目の集団接種になる。
外来診療をしていると、「何度もワクチンを打っています。今回はどうしたらいいですか」と聞かれることがある。このような質問を受けると、「高齢者や持病を有する人は、今回も打った方がいい」と勧めることにしている。本稿では、その理由について解説したい。
日常生活の激変が病気を誘発する
筆者がワクチン接種を勧めるのは、感染や重症化の予防だけが理由ではない。ワクチンを接種することで、コロナ流行下でも普段通りの生活を送ることが出来るからだ。
今夏、80代の知人が大動脈解離で緊急入院した。一命は取りとめたが、長期にわたる入院生活を続けている。なぜ、知人は大動脈解離を発症したのか。様々な要因が影響しているだろうが、私はコロナ禍での日常生活が激変した影響が大きいと考えている。……