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【KCS|ROLES特別公開フォーラム】無極化する世界はどこへ行くのか―ウクライナ戦争とイスラエル・ハマス戦争の行方―(2)

2024年2月27日


<span>【KCS|ROLES特別公開フォーラム】無極化する世界はどこへ行くのか―ウクライナ戦争とイスラエル・ハマス戦争の行方―(2)</span>

アメリカの武器支援を受け近代兵器の粋を集めたイスラエルを、ハマスという非国家主体の戦闘能力が脅かす。ここに無極化時代のゲームチェンジが象徴されているだろう。一方、国内に一国主義が台頭するアメリカは、リベラル覇権秩序の追求自体に確信を持てなくなっている。こうした状況の先に見るべき未来は、多くの国が機能分野別・多層的に影響力を発揮する国際秩序ではないだろうか――。慶應戦略構想センター(KCS)と東大先端研創発戦略研究オープンラボ(ROLES)から参加した専門家5人による注目の議論を、フォーサイト連携企画「無極化する世界と日本の生存戦略」「ROLES Cast」スピンオフとして公開。

※2023年12月6日開催の講演内容をもとに、編集・再構成を加えてあります

  • 【KCS|ROLES特別公開フォーラム】無極化する世界はどこへ行くのか―ウクライナ戦争とイスラエル・ハマス戦争の行方―(1)

細谷 続きまして田中浩一郎先生にお話しいただきます。田中先生は慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科の教授であり、皆さんよくご存じの通りイランなど西アジア・中東がご専門です。イスラエル・ハマス戦争が始まってからも多くのメディアでご発信をしておられます。

多様でアクター固有のロジックが前景化

田中浩一郎 ご紹介ありがとうございます。私からはウクライナ戦争とパレスチナ問題ないしはイスラエルとハマスの間の紛争を個別的に見ながら、この二つの出来事に通底する要素を拾いながら皆さんの大局的なお話と繋がっているところを考えたいと思っております。

 この二つの出来事のどこが通じているか。一つは固有のロジックの前景化が挙げられるでしょう。もう一つは戦闘を行う能力構築のあり方、具体的に言えば兵器供給の「上流と下流」という関係が大きく変化しつつあることです。……

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