実は「すぐ入院できる病院」が少ない東京
医療機関の経営環境が急速に悪化している。円安に伴う物価高、人件費上昇、そして6月から実施された診療報酬改定が主な原因だ。我が国の診療報酬は全国一律だから、コストが高い東京から医療は崩壊する。すでにその兆候は顕著だ。
東京には医師が大勢いて、病院も多いと考えられているが、状況は複雑だ。大学病院や大病院は多いが、肺炎や胃腸炎などですぐに入院できる中小病院は少ない。表1は、主要都市における中規模病院(200床未満)の人口1000人あたりの病床数を示す。文京区をはじめ、都内で不足しているのが一目瞭然だろう。
文京区には4つも大学病院があるが、小回りが効く200床未満の病院は2つしかない。このうち、急性期病院は1つだ。……
